磁化装置の米国製スイッチの故障対応。シーケンス解析からスタートし1ヶ月半で代替品による復旧にこぎ着けました。

投稿日 : 2014-04-04

東京近郊のとある製造工場さま。ここで稼働していたアメリカから導入した磁化装置が、あるとき突然に停止。困った担当者さまから、
「丸芝さん、大至急、みてくれないか」と連絡が入りました。

さっそく駆けつけて点検した結果、この装置と制御している同じくアメリカ製の電磁接触器が故障の原因とわかりました。これが復旧しない限り磁化装置は稼働できず、製造ラインも止まったままですから、大至急の対応が必要です。

急ぎ図面やシーケンスを持ち帰って読み取りを行ったところ、シーケンスそのものは非常にシンプルなものでした。もうひとつの課題が、電磁接触器の電気容量などの仕様です。実機に添付されたプレートや銘板から読み取れなかったので、アメリカにあるこのメーカーからカタログを取り寄せたところ、対応する国産品で対応可能と判明。ほっと胸をなで下ろしたところに、意外な伏兵が待っていました。電磁接触器の寸法です。

故障した電磁接触器は、金属のケーシングに納まっています。このケースに収まる国産の電磁開閉器が見つからないのです。配電盤ケースまで新調すると、コストも時間もかかってしまいます。

ケースの新調を含めてお得意先と相談している最中、既存のケースに収まる電磁接触器を発見! 結果として、電磁接触器の交換だけで済むことになり、すぐに工事にとりかかることができました。作業そのものは丸1日で完了、故障発生から復旧までに要した時間は、カタログ取り寄せなどを含め約1ヶ月半。電機のプロがそろい、即座の診断やシーケンス判読、対応機器の選定までできる丸芝だからなしえた短時間の再稼働、と自負しています。

事例7_1
意外にシンプルな動作だと判明したシーケンス図。

事例7?2after
既没ブースターバーを活かす形で新たな機器を設置。